日本語の別名はコモリグマ(子守熊)またはフクログマ(袋熊)。オーストラリア東部の森林地帯やユーカリの林などに生息している。
体色は背面が灰色で、腹面が白色、体長は約65 - 82センチ、体重は約4 - 15キロである。
オーストラリア北部に生息するコアラよりも南部に生息するコアラの方が体が大きく体毛の長さも長い。
タンニンや油分を多く含むユーカリの葉を好んで食べる。稀に歩くこともあり、4足歩行である。
通常は単独性で、2頭以上でいることは稀である。繁殖期にのみ、オスとメスが一緒にいたり、またメスと子供が一緒にいたりする。
樹上で生活するが、木の葉を集めたものや、樹洞を利用するというようなことはせず、特定の巣は持たない。
休むときは通常、葉がよく生い茂り、太陽光や雨などがしのげる樹上で休息し、たいてい木の上方3分の1くらいのところまでにいる。
地上に降りることは稀だが、木から移動する際に地上に降りたり、ときには数メートルほどであれば樹間を飛び移ることもできる[7]。一日のうち18 - 20時間以上を眠るか休んで過ごし、もっとも活動的になる時間は早朝および夕方で、薄明薄暮性である。
天敵は大きな猛禽類のほか、稀に地上を歩いたときに、ディンゴ、野生化したイヌ、キツネなどに襲われる可能性。
食性は草食性でユーカリやアカシア、ティーツリーの葉や芽を、一日に500グラムから1キロ以上を食べる。多くのユーカリの種の中から
数種類のユーカリやその他の植物を好んで食べる。ユーカリの葉は、昆虫や野生動物に食べられるのを防ぐためにタンニンや油分が含まれており
消化が悪く、一般に動物の餌として適さない。コアラはユーカリを食べる前ににおいをかぎ、葉を選別してから食べる。
さらに盲腸で発酵させることでユーカリの毒素を分解し、消化吸収する。 |